F5J大会報告

11月6日:天候曇りのち雨 最低気温12度~最高気温15度 風速0~2m

第1回F5J電動グライダー競技集計結果11G6oosatoF5J

たぶん、私が雨男のようです・・・過去の選手権を含め当地での電動大会開催の8割は雨でした・・・。

文頭に、

参加選手の皆様、雨が降り続く中の後片付けまで大変お疲れさまでした。

悪天候を予報された大会へ前日から遠路はるばるご参加いただいた関東チャンピオンチームの方々、ご参加ありがとうございます。

そしてお隣、日本海域の鶴岡市から朝早くお手伝いへ参じ、無理押しした競技委員長の大役および集計係までも担当していただいた村田様、なれない機器の操作やiPadでの集計などお疲れの中で帰路3時間弱は疲労の極地で帰られたとお察しし、心から感謝いたします。

悪天候運営下での集計結果が即時に出なかったことをお詫びします。誤った記録がないかのチェックを競技委員長ほか承認者と工房へ帰宅しジャッジペーパーのデータをもとに、集計結果を3者確認承認のもと記載させていただきます。

機体がどうのこうのといった評論的な内容は避け、競技レポートを加えブログへ記録します。

天気予報のためか14人の参加予定が結果9名の参加者、関東からの選手方は4名すべてF5B界の国内競技歴代のチャンピオンチームです。第1回の競技から国内トップのフライヤーを招き競技することができることで、久々選手参加の私も個人的にはワクワクの気分、日ごろ練習しあった東北勢の仲間たちもも負けず劣らずのつわもの揃いです。

初の国内F5J競技スタート

グループ分けさらた同時スタートで手投げから着陸まで10分max(1秒1点+定点着陸のボーナス点1m=50点~10m=5点)から、上昇到達高度スタート・ラン最大30秒以内+10秒後の高度記録を(200m>1m×0.5点&<200m×3点を加点)減点された得点で千分率集計で5ラウンド以上の予選and決勝飛行で順位を競う競技です。

 

リポート**

FAI競技正式認定されたF5J電動グライダーサーマル競技、いち早く先取りし楽しもうと開催場所ホームエリアの大郷飛行場で企画しました。

来年から日本選手権開催予定される国内初の電動グライダー大会を参加者、運営側を含めまずは競技形式で体験し技術の向上、競技方式での試みでスタートです。

前夜祭席での天気予報(雨)が好天へ変わりますように・・・の祈りが通じたのか、現地到着時は雨は降ってないものの、上空のガスが天井100mで視界没にある状態、好天を願いながら準備が進められた。

スタート時間の9時を過ぎても上空はまだ不安が残りスター時間のずれ込みましたが、ちょっとした風を感じ上空のガスも一気に昇天、いざ1グループスタート。

風は0~3mほど、ほとんど吹いてない状態であるがサーマルの発生からか、180度方向反転する状況で、スタート方向と同じ方向からの着陸アプローチをとらざる場面があったりで、ルール内にある方向指定の解釈を参加者全員で協議確認しあい、想定問題なども含め確認しあいながらの進行でした。

風は弱いながら定まらない方向は、微弱のサーマルを予想でき、スタート時点で周りの地形を把握しサーマル発生予想する方向へモーターラン上昇中もサーマルを感じられるようにセットされた機体達は、的確に操縦された(と思う)場所へと向かい滑空スタートとなる様子は電動サーマル競技独特の風景、グループ全員が条件如何では同時に定点を目指し着陸する様子もF3J同様なのだが、F3Jでは機体停止が測定時間をF5Jでは接地がストップとなるあたりは独自の戦法があったりで、先端へモーターという精密機器搭載の為、F3Jにあるダーツランディングも無理できないはずが、やはり競技となると・・・。

また、さすがトップフライヤーたちのサーマルハントは唸ってしまうほどの操縦技術に観衆方も得るものが多かったのではと推測します。

またグループごとの千分率ゆえ、勝負のかけひきが選手それぞれ策があり、ただ飛ばしているように見えてもほかの選手の飛行ぶりやサーマル状況をみる観測機としても利用され、やっている操縦者はもとより見ているほうも楽しく映ると思えました。

こんな悪天候の中、1ラウンドグループAはスタート高度が低い人で145mで滞空460秒(7分40秒)、高い人で230m滞空566秒(9分26秒)朝一の天候は悪天候の中発生期待できるサーマルもほとんど無く滑空勝負と思え、やはりこういった天候では翼面加重の低さや滑空性能ほ良い機体へ歩があるように感じ得た。

それを見ながらスタートするBグループは、Aグループの飛行条件を判断しクライムするモーターランをおもいおもいに設定し、かけひきへ出るのである。

4名ほぼ満点に近いフライトだが、スタート高度が低いY,A(hoso)氏で143m、高い私で213mもの高度から飛ぶ結果は減点数が倍近くになり千分率計算の結果60点もの違いになる競技であり、集計方法を熟知し「飛行条件に合った飛び方」をどういった方法が得策かを選手それぞれ探る内容であったように思えます。

とくに制作者として解っていることでY,A(hoso)さんの機体重量も決して軽くはなく(32g/dcm2)、昨今のF3B機よりも重い翼面加重で飛びきった操縦技量は「素晴らしい」「すんげ~~~」の一言だ。

その彼の定点着陸も、スタート方向と着陸方向が途中風の方向が変わったためグループ内3選手が風下から侵入したが、彼だけはルールにのっとりスタート方向と逆の下側から入ったのだが、途中ほかの選手のアプローチのきずき、急遽アプローチを変更したため1mを逃す結果となったのであった。(時間もぴったり1秒前に着陸するアプローチだったのに・・・)、と助手の談である)こうなると反対側へ回った選手と下側から回った選手のルール解釈が問題となり全員で協議の上のリザルト結果で、ルールは安全面からの決まりも多くクロスアプローチのほかは競技委員長の件減でスター時のみ方向を決めるとしたが、今後もふまえ明確化するように記録された。

そして2ラウンド開始。

条件を判断しモーターランの秒数を各自模索し、スタート高度が9名中200mを超えた選手は2名だけ、他は144mから198m以内、トップとなるM,S氏は190mからほどmaxの9分54秒、BグループのY,A(futo)氏は178mからの9分39秒である。

こんな渋い条件下で低空から10分の滞空飛行は可能な時代、もし晴天ならもっと低いスタート高度となるであろうし、全く違った競技結果が出たのであろうと想定できる。

日ごろ、機体は大きい方がいいとか、軽い方がいいとか話題になるが、万能な機体とは極みにか欠け、強いて言えば丈夫で軽い機体で足がありバラスト搭載自由なモーターの積み替えもワンタッチでバッテリーのスペースも大きくハンドリングのしやすい・・・・なんて、そんなのないんじゃない??

ラウンドごと出す機体を変えられるルールでは、仕様の違う機体を2~3機用意し、例的には昨今のハンドランチへモーターを積み50mから10分なんて、SALをやられている方なら十分可能な時代であろうし、そういった戦略機での参加者もどんどん増えてくれればと願う、モーターやアンプなど数千円で購入できる時代、充電だでけ飛ばせるF5J電動グライダーは戦略幅の大きなところが最大の魅力と思います。

そして、

昼食後の3ラウンド目のAグループ、スタート10秒後に一瞬に本降りとなってしまい、そんな中でも4人がフライト敢行。

結果的にT,S氏の162mのスタート高度からグループ内最長の8分33秒を飛びきり1000点を獲得した機体もリブ組みのサーマル機でした。さすがF5B界のトップビルダーです。

本降りとなってしまった以降の予想も好天は見込めず、委員長により終了を宣言、結果2ラウンドトータルで順位を決めました。
この大会1日のフライト数も運営に慣れることにより人数にもよるが20人以内であれば1日5ラウンドは行えると思え、今後回数を重ねながら選手としてもまた運営側としても進歩しのちは日本で世界選手権・・・なんて夢っすかね~~~

何よりレギュレーション以内であればどんな電動機でもOK。スパンや重量、形状、自由度は幅広いです。

今後の普及拡大を願っております。
最後に、この大会へ照準を合わせ、毎週練習に励んだ結果が第1回の初代チャンピオンに輝いたのは、何よりもY,A(futo)様の鍛錬の賜です。

「おめでとうございます!!」

参加者の皆様から頂いたネーミングの「SPADA-ZOOL」と命名された機体をさらに鍛え上げてくださいませ。

助手を務めていただきましたY,A(hoso)様も3位入賞、F5Jバージョンの基本形のバージョンで出られましたM,J様も2位獲得、改めておめでとうございます。

「やった~~~~~」こんなに早く結果が出てしまい次回が悪夢になりませんように。

以上ちょっと私感的意見もちょっと含めレポート、終了。

 

来年早々、定期的な開催を予定企画しようかと思っております。

 

tadashi yuuki Written by:

1957年1月28日生まれ 幾多の職業を経て2001年模型工房YOUKIとしてビルダー業をスタート。RC模型グライダーを中心にオリジナルセールプレーンを製作しております。 パイロン機製作や南極観測用無人飛行機(UAV)も手がけ、趣味を渓流釣りのフライフィッシングから海での投げ釣りまで雑多な釣りを趣味とし、太平洋に面した島国、宮城県宮城郡の七ヶ浜町を拠点にに活動、18歳のころから、RC模型グライダーを趣味として、世界選手権まで参加できたことをきっかけに現在に至っております。 オーダーメイドの機体製作も承っておりますので、興味のおありの方は是非ご来店、ご連絡くださいませ。 2014年、農業社の方からの御依頼で、マルチコプターによる農薬散布機開発に着手、4kg液剤or粒剤散布が可能として2015年春より実働開始です。

4 Comments

  1. 11月 8
    Reply

    「〇川」改めSlopeHunterです。
    初の国内F5J競技開催、おめでとうございます。お疲れ様でした。
    着陸アプローチのルール、スタート高度、競技会の運営等、たいへん参考になりました。
    もともと電動グライダーを楽しむファンは多いので、F5J記録計が普及すればもっと競技が盛んになりますね。
    大郷でのF5J競技、次回は是非参加したいと思っています。
    模型工房YOUKI様のご健勝を祈念しております。

    • tadashi yuuki
      11月 8
      Reply

      SlopeHunter 様
      お仲間をお誘いの上、是非次会にはご参加ください。
      次回はもう少し余裕の運営も可能になっていると思います。
      お待ちしております。

  2. おおの
    11月 9
    Reply

    記念すべきイベントになりましたね。おめでとうございます。
    急遽、都合で参加でき無かった事が残念です。
    実際にプレイベントが開かれた事で、競技に参加しようと思っている方々のモチベーションが上がったと思います。
    私も競技を意識してきたのか、飛行回数が増えています。

    • tadashi yuuki
      11月 9
      Reply

      大野様
      悪天候ゆえ、スタート高度など晴天との違いもありそうですが、それなりの作戦で各選手望んでおられたかと思います。
      微弱なサーマルしか発生せず、沈下しない場所を丁寧に飛ばされている方が多かったですね。
      完璧なサーマルヒットを確認できたのは競技中2度ほどだけでした。
      来年4月、上里で開催予定だそうです。
      その折にお会いすることを楽しみにしております。

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